2014年3月26日水曜日

Ferrara 中世の街フェラーラ①




今回は趣向を変えて、観光案内をしてみようと思います。
以前日本から来られたお客さまの案内に勉強したので、次の仕事に生かそうとまとめてみました。
もし興味があれば読んでみて下さい。観光案内が必要であれば、いつでもお声がけ下さい^^
フェラーラ観光局公式HP(英語)  http://www.ferraraterraeacqua.it/en/
FERRARA(フェッラーラ)
フェッラーラはエミリアロマーニャ州の一都市。ボローニャから電車、車で30分。
小さな都市ですが、その分1日観光にはもってこい。
12世紀まではただ1つの集落としてしか存在していませんでした。街の南側に運河があるため、橋は渡し船を使いヴェネツィアに似た発展をしてきました。
13世紀から教皇派のエステ家が勢力を置き、エステンセ城や別荘野建設、また12世紀に建てられた大聖堂もあり、中世時代そのままの街並みを楽しむことができます。
14世紀に創立されたフェラーラ大学もあり、学生もたくさんいる活気のある街です。
ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。



街の中は、地元の人たちは自転車が主な交通手段。
街では一日何台自転車が走っているかが分かる電光掲示板も見られます。
観光客用に貸し出し自転車もあるので、天気のいいときは街を囲む城壁や、公園、川沿いを自転車に乗って散歩するのもいいかも。
土曜日の朝はマーケットが開かれ、お花や家庭用品、この街ならでは自転車の部品など買い物を楽しむことができます。フェリージ(Felisi)という日本でも有名カバン屋さんもフェッラーラが本場。
市内に小さな本店があり、アウトレットも車で10分のところのあるので、興味のある人はぜひ!
夕方、夜の街もライトアップされ、また違う雰囲気を楽しむことができます。

大聖堂横のエノテカ(居酒屋)”BRINDISI”(ブリンデイジ)は1700年代からオーナーは変わりながらも一度も閉めたことがないという有名な場所。
ウィスキーやワインはもちろん、様々なお酒を堪能できます。
展示として世界中のお酒が置いており、日本のお酒も見つけることができます!



食べ物はなんといっても、胃袋の街ボローニャの近くだけあって、美味しいものがたくさん。
一般にトルテッリーニと呼ばれているひき肉を生地で包んだパスタは、フェラーラでは「カッペッラッチ」と呼ばれます。
お肉を包んだものとカボチャを包んだものがあります。
カボチャ包みはバターとサルビアでシンプルな味付けが○!もしくはお肉とトマトソースたっぷりのボロネーゼソースで。



パスタで有名なのは「Pasticcio ferrarese」
ベシャメルソースとお肉で味付けしたペンネ(ショートパスタ)をパイ生地で包んで焼いたもの。
パイ生地は甘く、中は塩味とその差が面白い。(お店によってはパイ生地も塩味なものもある)



Salama da sugo(サラマ・ダ・スーゴ)
大きなサラミソーセージを赤ワインで何時間も煮込んだもの。
外は固いが、中はお肉とワインの味がしみ込んで、食べ応えあり!
少々塩辛いのでポテトのピューレと一緒に。


またフェラーラから車で1時間程度のComacchio(コマッキオ)という地域ではAnguira(アングイーラ)鰻が有名で鰻料理が食べられます。
「小さいヴェネツィア」とも呼ばれ、春~夏にかけて船を使って運河を渡ることもできます。

MyFeカード
フェラーラの街には美術館、博物館がいっぱい。
いくつも見て回りたい人は、フリーパスを買うことをおすすめします。
(フェラーラでの宿泊する方は宿泊税が免除されます)
2日券 10€

3日券 12€
4日券 18€


Via San Romanoは中世時代からの商店街通り。
中でもパン屋さん「Perdonati」はNHKイタリア語講座で2014年度の取材が来たというので是非寄ってみたいところ。
Coppia(コッピア)というフェラーラ特有の食卓パンもここで手作りで作っています。最近は機械でも作るそうですが、手作りとの差は歴然。
食べ比べしてみるのも面白いかも。
お店のみなさんとても優しいです^^
名前の由来は様々。コッピアはイタリア語で「カップル」という意味なので、対になっているからというのが有力ですが、お店のおばさんは茶目っ気たっぷり「4本の足にも見えるでしょ?男女が交わってる様子よ!」と言ってくれました^^
Coppia ferrarese ( コッピア・フェラレーゼ)
















お菓子で有名なものは
テネリーナ(ガトーショコラに似ているチョコレートのお菓子)
「tenerina ferrarese」の画像検索結果
Torta tenerina ferrarese
トルタ・タリアテッレ(タリアテッレというへれべったいパスタをアーモンドのお酒に漬けて、オーブンで焼いたもの。)「torta tagliatella ferrarese」の画像検索結果

Pampepato (修道士が作ったというお菓子。スパイスと砂糖漬けしたナッツや乾燥フルーツが入ったちょっと固いチョコクッキーみたいなもの)
「pampepato ferrarese」の画像検索結果

私的に他の地域のお菓子に比べて、フェラーラ特産のお菓子は日本人の口に合う甘さと工夫が凝らされていると思いました!


2月27日~3月2日までカーニバルが行われます。
街の中心 Piazza Torento-Triesteでは色鮮やかな衣装を着た伝統行事を楽しむことができます。
今年は偶然にその日に行くことができました!
小さい街中を練り歩くんですが、みんな似合っていてびっくり。日本でいう時代祭みたいなものでしょうか。
「中世は本当にこんな格好してたんだろうなぁ」と感じさせられました。
女性は特に髪型にもこだわっていて、写真ではあまり見えないのですがロングヘアーを綺麗に編み込んでおしゃれしていたんだとうなと思いました。

私が行ったのは日曜日でしたが、その前後は昔の衣装を来てその時代の音楽に合わせて踊ったり、イベントもあるみたいなので是非フェラーラに行く際は数日楽しんでみてください!

フェラーラ インフォメーション
(エステ城の地上階にあります)
http://www.ferrarainfo.com/it/ferrara/servizi-e-fiere/servizi-turistici/uffici-informazione/ufficio-informazione-e-accoglienza-turistica-di-ferrara