2013年6月16日日曜日

ローマ紀行①

先月末、1年ぶりにローマに遊びに行ってきました。
ローマでは以前、2年間仕事で滞在していたのでその時に作った友達や職場仲間がいるし、何よりも都会なので今の田舎よりも断然過ごしやすい!!!
イタリアに来て1か月ちょっと、しばらくの山籠もりや姑との問題とかで疲れ切っていたので、逃げるように(!?)ボローニャを出発したのです><

さて、少し鉄道のお話を・・・
イタリアで鉄道といえば、ついこないだまで元国鉄(Trenitalia)しかありませんでした。
※Treniが電車の複数形、Italia イタリアとかけてます

そもそも2008年まで鉄道自由化されていなかったので、Treitaliaが独占していました。
なので、毎年(毎月といってもいいくらい)勝手に値上げし、さらに遅延も多く最悪な状況。
遅延も以前は30分遅れで払い戻しだったのが、45分→60分と拡大され、最初から遅れるのわかってるんじゃないの!と憤慨しているお客さんもいっぱい。ほんと勝手すぎる営業にもかかわらず、それしかないから仕方がなく、みんな文句を言いながら乗っていたものです。

それが!!!!

2012年からフェラーリ社やFIAT社、TODS社なども投資し、Nuovo Trasporto Viaggiatori(ヌオーヴォ・トラスポルティ・ビアッジャトーリ=新旅客輸送 通称;NTV)をフランスの持ち株会社Alstom社と共同で、車両を購入。
外観・外装はフェラーリ者が担当(高級車と同じ色らしい)、内装はイタルデザインが担当し、ものすごくスタイリッシュな新鉄道が誕生したのです!!!!!



ボルドーが光ってる!!!
かっこいいいい!


座席も広々
土曜日の昼だったので、結構空いてました

現在はミラノ―ナポリ間のみで特急車両のみの運行。
購入方法はネット、電話で可能。 http://www.italotreno.it

料金設定も豊富で早割などがあり、出発前ならネット、電話で変更可能などかなり便利になっています。
以前はボローニャ-ローマ間は58€(6000円くらい)だったのが、今は往復60€で可能!しかも変更可。(Treitaliaでは2クラス、ItaloではSmartというクラスの場合 ※ともに変更可能)
やっと進んできたなーイタリア!!! という感じです。

中でも関心したのはトイレ!!! 電車の中のトイレがこんなに清潔だなんて!!!!
イタリアではめったにないので、感激してしまいました。
しかもかなり日本の新幹線に似てたので、きっと日本にも視察に来たんだろうと勝手に想像してます。WiFiも無料。最後尾には映画上映のある車両もあります。(1€プラス。でも誰も利用していなかった。飛行機みたいに各席に一台画面があるのではなく、通路の上にテレビが設置されている形)

あとは乗務員の丁寧さ。。。ちゃんと教育されてるなーと感じました。
ボローニャ駅は前にも書いたように、交通網の中心地。Trenitalia,Italoの特急電車から普通電車まで一日多くの電車が行きかうため、しょっちゅうBinario(ビナーリオ=ホーム)が変わります。
今回も急に変わって、またどこに何番目の車両がくるという表示機が故障していたため、電車が車でわからない!という状況だったのですが、以前だったらそのまま。
しかし、さすがNTV!! 乗務員が待っている乗客一人ひとりに声をかけ、座席番号まで聞き、どこの入口から乗ればいいかまで教えてくれたのです!!!
日本にしてみれば当たり前かもしれないけど、イタリアではこんなに丁寧に仕事をするということは稀。やっぱり、放置主義の仕事してるとお客さんもついてこないもんです。

さて、時間通り発車…と言いたいところですが、10分遅れで発車。
最高速度は時速360キロ。 ボローニャ~ローマは2時間6分で到着。
最後は遅れを取り戻してました(笑)

私の乗ったのはSmart
十分キレイで快適でした!



ローマにはいくつか駅があって、主要のRoma Termini(ローマ・テルミニ駅)には停まりません。
少し先のRoma Tiburtina(ローマ・ティブルティーナ駅)かRoma Ostiense(ローマ・オスティエンセ駅)の2駅にのみ、Italoの発着があるようになってます。

Tiburtina駅は、イタリア各地方に向かうリムジンバスや深夜バス、またアルバニアなどに行くバスもあったため、あまり治安よくないなーと思っていたのですが、今回Italo進出のおかげで改装され、人通りも多くなったためあまり危なさを感じませんでした。
(でも深夜はやはりどこも危ないので注意!!!)

あ、ちなみにフィレンツェの駅は入口出口が同じ方向にあるため、列車が逆方向に走り出すんです。
ボローニャ~フィレンツェ間は進行方向に向いて走ってたのに、フィレンツェ~ローマ間は同じ席に座っていても、今度は後ろ向きに走り出すので 乗り物に弱い人は注意です。

そんなこんなで、ローマ旅行始まりました。わくわく♪
久しぶりの移動を一人で楽しみながら、いざ都会へ。。。。!!!

トスカーナらへん
ちょっと天気悪し。でも気分は晴れ晴れです!










2013年6月11日火曜日

インフルエンザ

しばらく落ち込んでたり、気分転換にローマに行って来たり、インフルエンザにかかったりといろんなことがあって、ブログ更新ができずにいました。

いろいろと書くことを思い付くものの、書き留めないとすぐに忘れてしまうし 日記やFacebookにちょこっと書き込むほうが簡単で、つい怠けてしまいがちですが、今日からまた頑張ろうと思います!

さて先日、4年ぶりくらいにインフルエンザにかかりました。
私は高熱の時に限っていつも同じ夢を見てしまうのですが、夢の中でずっと同じことを繰り返すというループに追い込まれ、抜けられないという悪夢。
今回も朝方にその夢を見たので、熱出てるなーと思いながら体温計で測ると脅威の「39.10」!!
3月末に日本で遅い予防接種をしたのに、まったく効果ナシでした。。

結婚してから婦人体温計で毎朝チェック。
この日はさすがに異常です


ということで今回は、イタリアの医療事情を少し…
(私の知っている範囲なので、間違ってる箇所もあるかもです。ご愛嬌^^)

イタリアでの医療は、基本的には無料であります。
ただしイタリアの国民保健に入っていればの話。
だから国立病院で診てもらうかもしくは国が決めたホームドクターに診てもらうか、というのが無料になります。
ただし緊急の場合(Pronto soccorso プロント・ソッコルソ)は、保険に入っていなくても無料で見てもらえるようです。
ホームドクターは電話でも診療可能。例えば処方箋が必要な薬を出してほしいときは、ホームドクターに電話してどの薬が必要が教えてもらい、ホームドクターから指定の薬局に連絡してもらい、その後その薬を買うことができる。。。などなど

薬は薬局 Farmacia ファルマチーアで購入します。
街の至る所で見かけるので、もし旅行中に薬が必要になったら駆け込むとよいです!

このマークが目印!

処方箋なしでも、働いている人はみんな薬剤師さんのみなので、症状を説明すれば薬を出してくれます。
ちなみに街中にある一般の薬局の数はその都市の人口に比例して決まっているらしく、12,500人までの街に対しては5,000人に1件の割合。12,500人以上の街に対しては4,000人に1件の割合だそうです。(wikipediaより)
他にはプライベートや病院の薬局などもあるらしく、、ローマでは通りごとにあったような気が…とにかく多いです!儲けそうだもんね;-D!!!

あとはイタリアだけでなく、ヨーロッパではホメオパシーが日本よりも流行っている気がします。(イタリア語ではOmeopatia オメオパティーア)
Wikipediaでは『極度に希釈した成分を投与することによって体の自然治癒力を引き出すという思想に基づいて、病気の治癒をめざす行為。同種療法、同毒療法、同病療法と呼ばれる場合もある。』
普通に薬局で購入できるし、私も義理の母に勧められて生理痛の薬など飲んでいましたが、すぐには効能が出ないので、諦めました。
しかもホメオパシー治療中は他の薬を飲むと効能が薄れるとかで(義理母曰く)、結局いつもバファリンを飲んでしまい、ホメオパシーは効かなかったのかもしれませんが…
Wikiには「医学的には認められていない」と書かれているので、よくわかりません!
気になる方は調べてみてください:)
Wikipedia リンク : http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%A1%E3%82%AA%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%BC

東洋医学でいうと漢方みたいなもんなのかな。。。まあ、病気にならないことが一番ですね!


しかししかし今回の場合はそんなゆっくり治すわけにもいかず、とりあえず解熱剤で一気に熱を下げました。
『Tachipirina 1000mg(タキピリーナ 100mg)』 という薬。
これ、実はイタリアでしか販売されていないそうで、ものすごく強い解熱剤。
アメリカではすでに法律で禁止されているとのこと。
それをまだイタリアでは売ってるって、ある意味怖いなー。。。
確かに1000mgって、日本では絶対に見ない量な気がする。知らず知らず飲んだけど、大丈夫かな…



ネットで調べると1000mgは処方箋が必要だけど、500mgだと処方箋なしで購入可能だそう。(でも500mgを二粒飲めば1000mgになるよなぁ。。。)
お医者さんによると高熱が出たときのみに飲む以外は適していないということ。効能が強力すぎて、胃や脊髄に負担がかかるそう。(ネットで調べても Tachipirina fa male...(タキピリーナは…に悪い)と調べると胃や背中、子供などいろいろ出てくる!)

しかし主人いわく、ついこの間までテレビのCMで「頭痛にも速攻効く!辛いときは飲んでお酒とダンスでハッピー♪」みたいなことを謳っていたそう。(なんかいろんな意味でメディアって怖い。。)
まあ、効くとはいえ、あまり飲まないほうがよさそうですね。
でも、今回はこのタキピリーナさんのおかげで、夕方には36度まで下がり回復!

午後にはホームドクターのガンチさんも来てくれ、喉と背中を見てくれていろいろと薬を処方してくれました。
私は日本でもいつも扁桃腺が腫れて熱を出していたので、いくつか日本から持ってきた薬を見せると「これはイタリアでは子供の飲む薬ですよ。」と笑われてしまった!
日本ではちゃんと耳鼻咽喉科に行って処方してもらったのに!!
まあ、医学の歴史や体の仕組みが違うから仕方ないよね・・・たしかに真っ黒に焼けたおばさんとか見てると強そうだもんね。。。(でもイタリア人そんな体大きくない人もいるんだけど、どうしてるんだろう?)

そんなこんなで、4日目にしてやっと調子が元に戻りました。
抗生物質があまり体質的に合わないので、ゆっくりと子供の分量のアスピリン系の薬で喉の腫れを治しています。

 
OKIという薬。
二つに分かれていて、BAMBINO(こども)は半分だけ水に溶かして飲む
歯磨き粉の味がしてマズイ><
まだ引かないので、しばらくは母に送ってもらった「のどぬ~るスプレー」で対処しまする。
おかっち~(母のあだ名)、ありがとう。
 
次のブログはもっと楽しい内容にします!
せっかく先々週は楽しいローマ旅行をしてきたので、ローマ紀行を書きますね。