2014年10月7日火曜日

久しぶりの日本 料理の巻

またまた久しくブログを更新せずにいました😅

今年の夏は4週間ゆっくり日本に帰国していました。
従兄弟2組の結婚式があったので、それを口実に旦那をイタリアに置いて、のーんびり自分の好きな事をたくさんしてきました。あー楽しかった♥️

何よりも楽しかったのは料理教室。
イタリアに来てからよく家で料理をするようになったものの、クックパッドに頼りっきり^^
何かお客さん来た時(来ないけど)、日本料理をさっと作れたらいいのになーというのと、魚を自分でさばきたいと思っていたので、帰国前からずっとネットで探していました。
すると、私の地元神戸に中央市場があり、そこで料理教室をしているとのこと。
しかも1回ごとに自分の好きなレッスンを取れるし、なにより市場の新鮮な材料を使っているので美味しい!
値段も2,600円と他の料理教室よりも安くて、内容もしっかりしてて大満足でした!

昔行った有名な○○○クッキングでは一つの料理を手分けして作ったので、帰ってさあ作ろうと思ったとき、やってない所は分からないので、結局家で作らない…という悪循環に^^
ここでは鯵のお寿司を作ったときも、ちゃんとさばき方も教えてくれ、骨の抜き方までも指導してくれました!
お皿への盛りつけも、絶対自分ではしないだろうなっていうやり方を教えてくれたし、本当に行ってよかったです。
1回目は鯵の薬味寿司(ドレッシングをかけて)と鯖の竜田揚げ。
火の加減を間違えて、私の竜田揚げは真っ黒になっちゃったけど、鯵は抜群!
この日は持ち帰りだったので、タッパーを持参して夜ご飯に。父親はあんまり薬味寿司好きじゃない上にお腹いっぱい屋からいらんとか言ってたけど、食べ始めたら美味しい美味しいと完食してくれました^^


鯵の薬味寿司と鯖の竜田揚げ!
 2回目は神戸の懐石や和食のレストラン「櫂」の料理長が直々に教えてくれるという会に参加。http://kai.meiwa-kobe.jp
中央市場料理教室では月に1回、実際の料理人に教わるという会があって、毎回超満員になるそうです。そりゃそうだ。だって、実際にお店で出される料理教えてくれるんだもん。
1回目の時に友達になった新婚さん2人と、秋刀魚をさばくのに悪戦苦闘しながらも、なんとかできました。

この日は器も特別で、丹波から立杭焼の窯元さんが持参してきてくれ、料理とのコラボレーションをしてくれました。http://www.tanbayaki.com
やっぱり器がいいと、料理の見栄えも変わりますね!
販売もしてくれたのですが、また将来いつか…!!

むちむち秋刀魚!立派です。

秋刀魚のたれ焼き(間に浅葱が入ってます)
季節の紅葉も添えて、まさに料亭の料理!完成。

左からいちじくにかかってるのは裏ごし豆腐とカッテージチーズの和え物。
秋刀魚の梅煮
季節野菜と果物の白和え(上に乗ってるのは柿)
 3回目は明石漁港の漁師さんによる「はじめての魚のさばき方」教室。
ずーっとビデオとってました。あ、ビデオも写真もOKでなんていい教室!
1匹目は30分くらいかけてゆーっくり3枚に下ろしたので、完全に手の温度でぬるくなってしまい、練習のみ。(魚の餌にするらしい)
本番にまたもう一匹さばきました。贅沢〜♪
皮を剥ぐのがどうしてもうまく行かず、でもこれができると「できる女」(漁師さん談)に見えるらしい!
忘れないためには1週間以内に家で自分でさばきなさいと言われたのですが、忙しくて結局できずー😭
とりあえずイタリアに今回は出刃包丁もって帰って来たので、近々再度挑戦してみます☺️


4回目最後は「鱧」の押し寿司と汁物。
さすがに鱧は骨が多いので、すでにさばいたものを用意してくれていました。
 骨と頭からはだしをとって汁物に。
余すところなく旬の魚(残暑だったのでもう終わりかけだったけど)を堪能できました。


押し寿司のための木箱。
欲しいって言ったら、サランラップの箱で横ぎゅっとすればいいと言われた^^
間にシソが入ってます。おいしいー

中央市場料理教室の収穫は他にも…
朝早くから始まる市場ですが、一般の人にも売ってくれるところもあるという情報を聞き、料理教室でできた友達と教室開始前9時くらいに市場をウロウロ。
箱売りしかしてなかったけど、ピオーネ3房1800円でGET!3人で仲良く割り勘にしました。

皮ごと食べられる(イタリアでは普通のブドウも皮ごといっちゃうけど笑)シャインマスカットも1箱(3房)2,400円!デパートでは2倍近い値段で売られていた!日本って贅沢〜。
日本は野菜や果物が高いから、多めに買ってみんなで分けるならかーなりおトク。
ただ明らかに若い女の子が(自分でまだ若いと言ってしまうあたり、ヤバい)市場をウロウロしてるのは違和感が。。。市場の人曰く、しらーっと普通に行って「これ、バラ売りしてます?」(もちろん関西弁で)聞けばいいらしい😀
朝4、5時から市場が始まるので、9時くらいでは市場で働く人にとっては早く閉めたいあたり。競りも終わってるし、卸のお店も配達に出ているところが多いので、注意。
でも余った物を格安で売ってくれる場合もあるらしいので、また機会があれば行ってみて下さい。
うちの母もずっと行きたがってて、まだ実現してないらしい。
やっぱ度胸いるんだなー^^





2014年8月2日土曜日

Dozza(ドッツァ)② ワインを楽しむ、エノテカ

昨日から8月ですね!
ボローニャも太陽の日差しがキツく、外に出ると一気に日焼けしそうです。
さて、Dozzaの街。
今回はEnotecaについてご紹介します。
実はここ、エミリアロマーニャ州が運営するエノテカなんです。

夏の営業時間はサイトから
火〜金 9.30-13.00, 14.30-18.30
土 10.00-13.00, 15.00-18.30
日 10.00-13.00, 15.00-19.00
月 休み
要塞の左正面が入り口です



奥に入り階段を下りて、下に行くとエノテカがあります。
地下なのでひんやりとして、気持ちいいです^^
ここには1000種類以上のイタリアワインが取り揃えられていて、購入はもちろん、Degustazione(デグスタツィオーネ)試飲もできるようになっています。

ただDegustazioneはイベントとしてなので、事前に調べて行って下さい。(予約制)
イベントの際にいくとお得にいろんな種類のワインを試飲することができます。
ワインを勉強できるコースなどもあります。




Sala degustazione 試飲の部屋
イベントがある時だけオープンしています。
 ここからは、気になったおもしろいワインやリキュールをご紹介。
ワインだけでなく、ビールやバルサミコ酢も置いてあります。

バルサミコ酢を製造するところは acetaia(アチェタイア)と言うそう。
モデナやレッジョエミリアが原産で、「酢」というので酸っぱいのを想像する方も多いと思いますが、熟成したものは甘酸っぱく、サラダやお肉だけでなく、フルーツと混ぜてコンポートにしたり、アイスクリームにかけたりといろんな食べ物との相性バツグン!
熟成の方法で出来上がりが変わるらしく、お酢を入れておく樽の木の種類によって甘さや香りが変わるそうです。
最低でも12年熟成しないと「バルサミコ酢」とは呼べないとの事。
extraが12年以上のもの。

3年前にモデナ地方を襲った地震で、バルサミコ酢製造所も大きな被害を受け数十億の損失とありましたが、たしかに12年かけて作ったものが流れてしまったら被害は計り知れないものですね。


バルサミコ酢だけでもこれだけ。これでもまだ一部。

いろいろな味付きのバルサミコ酢
柑橘類、にんにくローズマリー、唐辛子などなど
こちらー!なんと125ユーロもするバルサミコ酢!
その名もAcetaia del cristo
年代物のバルサミコ酢って、こんなにするのか!

かわいい瓶入りのバルサミコ酢
Gocce di modena
コーヒーのリキュール。
瓶の型がかわいいです。

ランブルスコ(モデナ産の発砲赤ワインで有名なブドウの品種)
を使ったグラッパ(ブドウの搾りかすを蒸留して作るアルコール45−50度のお酒)

 次はメインのワイン。
いろんな柄のワインが並んでいて、見るだけでもたのしかったです。
エチケット(ワインに貼られているシールのこと)の絵にこだわっているボトルもあれば、エチケット自体に細工してあるものなど。
もちろん美味しいワインがいいけど、目で見ても楽しめるワインボトルっていいですよね。
その中でも別格なのがCECI社のワインボトル。
黒板にしてみたり、光らせてみたり、遊び心たっぷりのワインボトルです。
CECI社のワイン、以前パルマの食の見本市で仕事した時もCECI社のブースは大人気でした。
不覚にもそこで私は盗難被害に遭ったので、あまりいい思い出ではありませんが、今年発売した「白のランブルスコ」はとても美味しかったです!
11ユーロ弱と特別高いわけでもないので、お土産やプレゼントに喜ばれると思います。
名前を書いてボトルキープにも、と思いましたが発泡酒なので飲みきってしまわないとダメなので、日本ではウケるかな??

高いワインも、特に支えもなくレンガの上にポンと置かれる…
触れたら倒れそうでこわいわー!

絵が特徴的なボトル
真ん中のはLe One イタリア語でLeoneはライオン。
 Le Oneフランス語っぽくしたのかな?絵は多分お子さんが描いたと思われる…
CECI社はおもしろいデザインのワインがたくさん。
これは瓶がlavagna(黒板)になっていて、自分でいろいろ書けるようになっています。
プレゼントに最適^^白ランブルスコです。
これすべてCECI社のもの。とにかく派手!!
真ん中の写真はビールです。左下はボトルが光ります(!)

キリっと切れ込み!

ボローニャの実家の近所Zola Predosaのワインでした。
写真の帽子をかぶった男性のシルエットをエチケットにしています。
かっこいい!

これもランブルスコ
若いイメージがしますね

イタリアのお城の様なデザイン




今度は是非、イベントの時に行って実際にいろんなワインを試飲してみたいです^^
Dozza、ボローニャからの日帰り旅行には最適。
ワイン好きの方にもぴったりな観光スポットだと思います。
是非行ってみて下さいー!



2014年7月29日火曜日

Dozza(ドッツァ)① 街全体が美術館 



先週、主人のおやすみの日に車でボローニャ近郊の街に散策に行きました。
Dozzaドッツァです。
6000人ほどの人口で、ボローニャ県の基礎自治体(Comune)。
Imoraから7kmほどの所にあります。

上空から見るとこんな感じ
まず街に入る前に面白い標識が。
20km/h走行、わかる。馬車禁止、わかる。バス禁止、わかる。
いえいえ、真ん中の馬車禁止って、これいつからの標識なんでしょう?
ここに来るまでの丘は畑だらけだったので、もしかすると農家の方々が馬車を引いて来たりするのでしょうか。なんかさすがイタリア、です。


さて、街に入るとすぐに見えてくるのがまずROCCA(城塞)です。
実はこの中、エノテカになっていて、ワインの試飲や購入ができるんです。
詳細は次回…

城塞。地下にエノテカ、上階は博物館として見学できます


この小さな街、何が有名かというと…
街の壁をキャンバス代わりに、街の至る所に絵が描かれているのです!
1960年代から2年に1度、世界中の画家を呼び続け今では90点以上の作品を見る事ができます。

Dozza 紹介ビデオ

とりあえず、写真に撮った絵をご紹介。



こんな感じに至る所に絵が描かれています

時計台(壁?)もおしゃれです

光と影


この女の子の顔がこわいんです。
夜は通りたくない・・・

さらにアップ…
なぜ顔だけリアルなのか・・・?



お花の絵の上に本物のお花

ブドウ収穫後の二人でしょうか?
大きいので横を通る時、人がいると思ってビビる

あらよっと!

こわい、なぜか頭にフクロウが…

切手の絵が描かれた壁。昔のイタリア通貨「リラ」です。
この中に入って写真撮りました。

おしゃべりする窓
「ぷー超ウケるんだけど」

日本人の方の絵がありました!
1995年 MISAO ONO氏
ネットで調べましたが、詳細はわかりませんでした。

本物の窓もデザインに

このカタツムリのえ、なんだか不思議

ちゃんと通った後はザラザラしています^^

30分もあれば、街をぐるっと一回りできるくらい小さな街です。
城塞、城塞の中にあるエノテカ、Dozzaオリジナルピアディーナなどもあるのですが、そのお話は次回…

つづく